トップページへ
   
― Shop Report ―
   
F 王子の 
 
<詳細・拘りーFISMA/2017直近レポート!>だっ。
 

お得意様と申し上げますか、もう友人で宜しいですねッ(笑)。
内容が流石と言おうか、凄いーーー!!って、イヴェント参加したことない私が云ってる、wahaha。
今はたまこさんなんだけど、昔は王子様だった“え、縫製・ミシン業界アマチュアだったっけ?”の方。
テイラードスーツだってヘーキの??歳男子。カッコイイんだよ。我が豚児が彼のTwitter「植物園」に嵌ってます。
て、何か最近お客様の御手を借りてばかりだなあ〜、と反省もせず、
どうぞ!
 
 
54th FISMA Tokyo東京ファッション産業機器展 れぽ
  

ゆりかもめではなく八重洲口からバスで来てしまったので、ビッグサイトの遠影は撮りそびれました
今日は曇り空で、昨日までと比べるとずいぶん過ごしやすい天気でした
縫製業は一般的に夏が閑散期なので、このようなイベントも夏に集中するのでしょうか
   
   
会場は西3ホールで、前回と同じ場所です
広さは4,680u
   
   
   
   
ちなみに隣の西4ホールでは、スペシャルティコーヒーのイベントやってました
スペシャルティコーヒーって何ですか?青瓶とか?
意識高い系の人達がたくさんいました
   
   
会場に入ると、 
   
   
 
   
大小のブースで各企業が展示しながら販売してます
本来のターゲットは、縫製業の生産管理や技術などの人達なのでしょう
ここで販売するのが目的ではなく、大きな商談に繋げていくビジネスの場
という感じです
私はジーンズ+ポロシャツの軽装ですけどねー
ハンドメイドサークルのご婦人方とか、ただの機械好きとか
来場者の半分は一般人っぽかったので、軽装で全然OKです
 
今回の展示では『カイゼン』がキーワードのようで、そこかしこで見かけます
トヨタの生産システムで、世界に広まったアレです
国内の縫製業では今まで散々カイゼンしまくってきて、
もうこれ以上カイゼンの余地なんか無さそうな気がしますが…
それをボトムアップに期待するより、上層部に改善を受け入れる風土がないと…
そもそも平日にこんな展示会に来れるのは、生産現場ではなく管理職の人達ですよね?
なんて思ったりしたのですが、 
   
  
 
講演を聞きに行かない限りは、カイゼンのキーワードも関係なさそうです(^_^;)
で、私がカイゼンの話を聞いてもあまり関係ないので、
技術実演セミナーの稲荷田先生の講演を聞きに行きました
前回は、袖のクセ取りのお話でしたが 
   
  
   
今回は、身返しの吊れないパターンの話と、前返し〜肩入れの工程の実演でした 
   
ココから講演のsummary
パターンに関しては、通常はラペルを返り止まりから大きく振りますが、
ラペルの中ほどから展開して振ることで、返り線が『く』の字になること
その身返しの返り線をテープで吊ることで、くの字を直線にし、
あまりをラペル側に追い込んで外周りを作ること
アームホールに端打ちテープを貼る時点で、前肩を作ること
前身の肩線の伸び止めテープはイセ気味に貼り、アウトカーブにして前肩を作ること
背の肩線は、タックの様に折り畳んでアウトカーブ状態にして肩入れし、タックを戻すと前肩に仕上がること
などなど、文字にすると何言ってるかわかんないですが、
縫製の工程でもテクニックを駆使して立体にしないと、パターンがどんなに完璧でも意味ないよね?
パターンと縫製技術、両方重要だよね?っていうお話でした
ココまでsummary 
   
   
ワークショップのコーナーなんかもあります
革のパスケースとか、トートバッグとか巾着とか、材料費500円で参加できます
最新のフラッグシップモデルに触れながら、小物作りも楽しめます 
   
   
製品紹介セミナーでは、ニッピさんの革漉き機の講演でした
革漉き機はニッピの独占市場でライバルいないので価格設定も強気です(笑
でも、いい物を作りたかったら革漉き機はどうしても必要ですよねー 
   
 
   
ベビーロックのブースでは、例の厚物特化の『極(きわみ)』が4台も置いてあるのに、ロック1台カバステ1台という冷遇ぶり
そういえば縫希星も置いてなかったような…
縫希星の開発費用って回収できてるんだろうかと余計な心配をしてしまいました 
   
   
JUKI、前回も壁サーの好立地でしたが、今回はド真中に広いブースを占有してました
並んでるのはSL-300EXや、GRACEシリーズ、EXCEEDシリーズなどの上位モデルばかりでした
以前から気になってたことがあるのですが
ひと針ずつ縫うときに、工業用ではスコッ、スコッ、と素早い挙動をするのに
職業用ではヨイショ、ヨイショ、と重い動きなのはどうにかならないかと
ピボットを繰り返す場面では、作業性が悪くストレスを感じるのです
その辺を、担当の方に聞いてみたところ
「職業用はどこもみんなそうなんです」との回答でしたorz
まぁ安全性の面もありますし、スピードを求めてもキリがないですしね
でも1500針や1600針のベタ踏みに慣れてしまうと、
その他の挙動の鈍さが目立ってしまいます
ブレーキとかタッチバックスイッチとか、返し縫いレバーの踏みしろの浅さとか、
職業用にはまだまだ改良してほしい点がたくさんあるんですけどねー 
   
  
   
工業用の最新モデルDDL9000Cです
あれ?ピッチダイヤルがないし、上糸調子や押え圧の部品が金属?
なんと、すべてタッチパネルで操作できるそうです!
個人でそこまでの機能は要らないかなーとも思うのですが、
段差乗り越えなど一時的に必要な設定を呼び出して、またすぐに戻すなど
連続して同じ作業をする場面で用いられるとのこと
なるほど欲しいぞ! 
   
 
   
玉縁ポケットの自動機です
赤いのはレーザーポイントです
いわゆるドイツ式の玉縁なので、本割りとは断面構造が異なりますが
手作業でやると印付けから含めて10分かかるような作業が、
10秒で済んでしまうという職人泣かせのマシンですorz 
   
 
   
超音波ウェルダーとシール機で、セットで使います
要は超音波でピンポイントに圧着切断して、開いて、シールを貼るイメージ? 
   
 
   
かつて扁平縫い(両面飾りカバーステッチ)していた部分や、
防水のシーリングなどに使われるとのこと
針と糸を使った縫製はいずれ本当に無くなる運命なのでしょうか… 
   
 
   
ブラザーの工業用ミシン!
去年の夏頃、繊研新聞に出てて気になってましたが、実物見るのは初めてです
ダイレクトドライブとかタッチパネルとかスペックは当然最新なんですけど
筐体デザインがカッコ良くてびっくりしました!これは是非、実物見るべき!
あとお値段もリーズナブル 
   
 
   
おなじみSUISEIのブース
何に使うのかパッと見てもわからない、聞いても理解できない押さえがたくさん
ラッパが針板に固定のものと、ミシンにネジ止めするものと、
何が違うのか、それぞれのメリットとデメリットを質問してきました
あと極細の4つ折りバインダーを探してたのですが、4mm以上しかないとのこと
ちょっと検討させてください… 
   
   
小山ミシン商会さんと大屋商会さん合同ブース
マジックかけとか、痒いところに手が届くオモシロアタッチメントを扱ってます 
   
   
プーリーと糸立てをベルトで繋ぎ、繰り出しとともに糸立てが回ることで、糸の撚り戻りを解消する装置だそうです 
   
  
   
ミシンはその特性上、送り歯の触れる下の布の方がイサる傾向がありますが、それを解消する針板です
バネ状のものが針板の手前側に付いていて、送り歯が上がると………とても文字じゃ説明できませんね (ノД`)
動画を撮って観察したり、なぜそういう現象が起こるのかなど、研究熱心な方でした
問題点を問題点として認識し、それを解決する手段を形にすることができる、
今日お会いした人達の中で、いちばんカイゼンに近い場所にいる人だなと感じました
   
 
   
ホールガーメントで世界的に有名な島精機です
扱っている製品は大型の編み機や(CAM)カッティングマシンなので、
個人でお取引できるような企業様ではないのですが、創業者が自ら開発者
という会社で、機械好きのファンも多いのです
   
  
   
目を増やしたり減らしたりして、縫い目なしで編み上げます
カットソーでは作れないシルエットの魅力があります
 
そんな感じで、朝イチで行って夕方ギリギリまで楽しめるぐらいのボリュウムがありました
冒頭にも書いたように、今後の大きな商談に進めるためのビジネスの場という側面も
あるので、少しでも多く売り上げようとガツガツしているような展示会ではないです
そのぶん、興味のあるものは気兼ねなく質問できますし、サクラ効果もあるので
スタッフも喜んで説明してくれてたと思いますたぶん
久しぶりに物欲にまみれた1日でした
   
   
   
   
 トップページへ