A 位置の決定に際しての参考
マジックカケは、工業用ミシンへの取り付けを前提に設計されているようですので、位置に関しては工業用ミシンに取り付けた画像がネット上で散見されると思います。
それが一応の参考位置となるでしょう。
が、実はエクシムプロ9400LS「極」にずばりそれそのもの(マジックカケ)が付いていますから、マジックカケの左端の位置を決めるのに参考にするとよいでしょう。
私はもっと左側へも(糸天秤寄りへも)調整できるように、9400LSよりも少し上に取り付けました。取り付け後に自分なりに色々微調整してみようかと思ってそうしましたが、基本的には9400LSと同位置でよいのではないでしょうか。
B 穴開け時のワンポイント
ドリル穴は、今回はM5の下穴ですので4.2ミリを使用しますが、いきなり4.2ミリを開けようとすると刃先はポンチのように尖っているわけではありませんので、慣れない人は正規の位置への穴開けが出来ないかも知れません。
自信のある人はそのまま開ければよいですが、そうでない場合はもう少し細いドリルで(私はまず2ミリで開けましたが、3ミリくらいでもよいです)ほんの少しだけ開けるとよいでしょう。
ドリル先端のガイドになる程度の深さの穴開けで十分です。
C ポンチ位置がずれたときの裏技として、万が一最初にポンチを打ったときにポンチ穴が微妙にずれたときは、ポンチを正規の穴位置方向に向けてやや斜めに倒して当て、修正したい方向に向かって少しずつ叩きます。
こうすることで1ミリくらいのズレは修正できます。
D ドリル穴を開ける際の角度 ミシンを台などに置いた状態が地面と平行と仮定して。
ドリルは必ずしも地面と平行と考えずにあくまでマジックカケを取り付ける「ミシンの面に対して垂直」に穴開けをします。
何故かというと、そうしないとネジを締めたときにマジックカケとネジの座の部分がぴったりと当たらなくなるからです。機種や取り付け位置によってではありますがマジックカケを取り付ける場所はやや斜めになっていると思います(私がエクシムプロに取り付けた際の取り付け位置ではそうなりました)。
そうなるとネジの座の全体ではなく上部の一点で締めることになってしまいます。なのでドリルで穴を開ける際に取り付け面とドリルとが縦横方向ともに垂直になるように気を付けて穴開けします。穴開け最中の人の感覚は以外と当てになりませんから穴開けは少しづつ確認しながらするようにしましょう。ただし、そこそこ穴を開けてしまったら修正は効きませんのでその時は諦めてそのまま穴を開けてしまいます。