ボビンケース物語
裾引きについて
ロックミシンで行う内外カーブ、角縫い
テフロン押さえって
職業用で皮革を縫う
テフロンを削って、ポケットの内縫い
  ボタンホール
職業用でベルベットを縫う
工業用薄物用送り歯
SUISEI バイアスバインダー
バイアスバインダー(カノコラッパ)
2,5o押さえをテフロン加工
ニット縫製、職業用ミシンで
  薄地縫いに関して
 

工業用針について

     

工業用針<DB×1>だけじゃない

   
     

工業用針は、通常の<DB×1>だけじゃない。
知識としての<DB×1、Size11 LP>、<DB×1、Size11 HP>。
実地にも応用してね。
 

工業用部品て、こだわると切りがないんですよね。
でも、各部品の使用目的がピンポイントを攻めているので、
上手く使えば<仕上がり>が思いっきりレベルアップする。
此処が楽しい! 
「職業用ミシン」ユーザーである醍醐味の一つです。
只、工業用部品は高額ですから集め始めたら切りがない。
知識(情報)の取捨選択が必要。

 

     

工業用針<DB×1>にも種々あります。
代表的(何処がと謂われても困りますが)なもの2種を紹介してみましょう。
(以下、番手―太さは明記しません。)

<DB x 1 LP>
 <DB×1>の表面にテフロンのようなもの(名称が特許に抵触するので)を塗布。
 芯地、樹脂、合皮なんかで針の表面がベトつくのを防ぎます。非粘着効果。
 な〜るほど、触ってみるとつるつるしてる。
 旧<DB×1、PSU>の効果を高めたものが現行品。

<DB x 1 HP>
 針の表面にフッ素系コーティングを施してあります。
 温度が上がり難い。放熱効果が目的。
 搭載モーター<最高1500針/分>程度の「職業用ミシン」では、糸、布の熱溶解の心配は杞憂とも謂えますが、
 生地は千差万別ですからねえ。
 旧<DB×1、SU>は、コーティングがグリーン(緑色)だったでしょ。試し縫いしないと生地、糸に色落ちする可能性あり。
 で、内容グレードアップも含めての現行品。

     

当店には「工業用ミシン」の取り扱いがありませんので、<DB x 1 HP>の試用はあまり意味がなさそうですね。 此処では、<DB x 1 Size11> と <DB x 1 Size LP> を 「職業用ミシン」 で比較してみましょう。

     
 

 

それぞれの1本を手に取ると、見た目にも表面のコーティング差が
歴然です。
指の間を滑らせて見ると、、おーっと、LPのつるつるがハッキリと
確認できます。

     

先ずは、<DB x 1 Size11>で試し縫い。

   

 

 

 

ベルトループ(芯入り)が手元に
あったので。

 

接着芯の入った薄地。

 

ビニール。

 
           

続いて、<DB x 1 Size11 LP>使用。

     

 

 

 

うーん、こんな少量の試し縫いじゃ差が解からないよ〜。
接着芯の影響なんかはこの程度じゃ判然としません。
でも、糸目がほんの少し違っているように見えるのは気のせい?

何れにしろ、価格には差が無いので、面倒がらずに試してください。
縫製のレベルアップの為に、より上位の機械、部品を使いこなす努力を怠らない。
それが「職業用ミシン」ユーザーのプライドってもん!
プッシャー?(笑)