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<工業用薄物用送り歯>
大阪のある教室の先生から、
“薄物専用の「職業用ミシン」ってないかしら。”というご相談。
○<針板>は、各メーカーのモデルに<薄物専用針板>があります。
<基本針板>と比較して、
・穴が小さい。 ―生地を押し込まない
・厚みがある。―送り歯の出っ張り(高さの割合)が小さくなるから、生地を優しく送ってくれる。
が特徴です、
○<押さえ>も、<薄物専用押え>があります。
これも、
・針落ちの穴が小さい。前溝が狭い ―生地を押し込まない。
が特徴なのです。
“う〜ん、やっぱり其処までか。工業用みたいのない?”との厳しいご質問。
<工業用薄物用送り歯―送り歯の目が細かい。>、こりゃあ無理でしょう、先生。
“じゃあ、それ、「職業用ミシン」に付けてみて!”
そんな無茶な!
いえ、無茶でもなかった。
以下、 |
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「職業用ミシン」<基本針板&基本押さえ> −画像は、潟Wューキ「EP―9500N」モデルです。 |
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左から<薄物専用押え><薄物用送り歯><薄物専用針板> |
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押えの比較、左から<基本押え><薄物用押え>
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針板の穴の比較、左から<基本針板><薄物専用針板>
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針板の厚さ比較、左から<基本針板><薄物専用針板>つまり、送り歯が針板より小さく出ることにより薄物に対応する訳です。 |
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送り歯の目の比較、左から<基本送り歯><薄物専用送り歯>送り歯が細かく、薄物をよりきれいに送ってくれます。
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送り歯の目の比較、左から<基本送り歯><薄物専用送り歯>高さは変んないみたい。
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針板を取り替えましょう。 |
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基本送り歯を外します。
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薄物専用送り歯を取り付けます。 |
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薄物用針板を取り付けます。 |
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送り歯の位置調整。左右の隙間が均一になるように。 |
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薄物用押さえを取り付けて。 |
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完成。 |
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薄物を縫ってみました。 |
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真似しないでください。
これは、あくまで私の好奇心を満たす実験です。
上の<工業用送り歯>は、部品やさんからの無料提供品。
二つの送り歯での仕上がりの差は、判然としません。
どのメーカーの「職業用ミシン」でも取り付けが可能なわけではありません。
※<薄物>に特化して縫製に携わっていられるケースなら、条件として考慮に入れても良いかもしれない。
薄物縫いは、
○薄物用針板
○押さえ
○針
◎糸調節
○押さえ圧力調節
の適応を駆使することが本筋です。
何より技術の練磨を、心よりお願い申し上げます。 |
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完 |
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